スマホが通信制限になったときの解除方法・対策は?

大手キャリアや格安SIMでは、データ通信を使いすぎると「速度制限」がかかります。

速度制限にかかってもスマホを使うことはできますが、通信速度が遅くなるため使い勝手は非常に悪くなります。

スマホを快適に利用するためには速度制限について理解し、制限されないように対策を取ることが重要です。

そこで今回は速度制限の条件や解除方法、速度制限されないための対策など、スマホの速度制限について詳しく解説します。

スマホの速度制限とは?

スマホの速度制限とは、その名の通りデータ通信を行う際に制限がかかり、通信速度が極端に遅くなることです。

制限後の速度はキャリアによって異なりますが、128kbps~200kbpsほどです。

速度制限がかかると動画やアプリのダウンロードなどはほぼ利用できなくなりますし、ウェブサイトやSNSの読み込みも遅くなります。

まだガラケーが主流だった頃はやりとりされるデータ通信量が多くないため、このような制限はありませんでした。しかし、スマホが主流になると動画視聴やアプリのダウンロード、ゲームなどで大量のデータ通信が利用され、回線を圧迫するようになりました。

そこで、データ通信を使いすぎている人に制限をかけるようにし、すべてのユーザーに公平にインターネットを使ってもらえるようにしているのです。

速度制限がかかる条件

速度制限がかかる条件は大きく分けて以下の2通りです。

・月間のデータ通信量を使い切る
・直近3日間で一定以上のデータ通信を行う

スマホを契約すると、プランによって「月5GB」「月30GB」といったように、毎月利用できるデータ通信量が決まっています。

それ以上のデータ通信を行い、データ通信量を使い切ると速度制限がかかります。

また、月間のデータ通信量を使い切らなくても、直近3日間で一定以上のデータ通信を行うと速度制限にかかります。

こちらの速度制限についてはキャリアによって条件や制限の有無が異なり、中には直近1日間で一定以上使うと制限がかかるものもあります。

しかし、ほとんどのキャリアが「直近3日間で3GB以上の通信を行うと速度制限にかかる」といったように直近3日間で一定以上のデータ通信を行うことを条件にしています。そのため、この記事では「直近3日間の速度制限」と表現しています。

大手キャリアのうち、ドコモでは直近3日間の速度制限は撤廃されています。auとソフトバンクでは、プランによっては直近3日間の速度制限がかかることがあるので気を付けましょう。

格安SIMの場合、直近3日間の速度制限が実施されているかどうかはMVNOによって異なります。

気になる場合は自分が利用しているMVNOに問い合わせてみましょう。

速度制限はいつまで続く?

速度制限がいつまで続くかは、速度制限の種類によって異なります。

月間のデータ通信料を使い切った場合

月間のデータ通信量を使い切った場合は翌月になると解除されます。

例えば、1月20日にデータ通信量を使い切って速度制限がかかった場合は、翌月の2月1日に解除され、高速通信が使えるようになります。

ただし、大手キャリアの1つであるソフトバンクは締め日が10日、20日、末日の3種類あり、速度制限が解除されるのはそれぞれの締め日の翌日となっています。

例えば、締め日が20日の人が1月10日に速度制限にかかった場合、1月21日に解除されます。

ソフトバンクの締め日は契約書もしくはMy SoftBankから確認できるので、事前に自分の締め日はいつかを把握しておきましょう。

日次プランの場合は翌日に解除される

一部の格安SIMには日単位でデータ通信量が割り振られる「日次プラン」が用意されているものがあります。

例えば、OCNモバイルONEには「110MB/日」と「170MB/日」のプランがあります。

このようなプランでは、データ通信量を使い切って速度制限がかかっても、翌日には制限が解除されます。

1日に使えるデータ通信量は少ないですが、制限が解除されるまでが非常に早いのが日次プランの特徴です。

直近3日間の速度制限の場合

直近3日間で一定以上のデータ通信を行って速度制限にかかった場合は、基本的には翌日には解除されます。

例えばソフトバンクで1月1日~1月3日までに3GB以上の通信を行うと、4日6:00~5日6:00まで通信が制限され、6:00以降に再び高速通信が利用できるようになります。

データ通信量を使い切った場合と比べると制限が解除されるまでの時間は短いのが特徴です。

速度制限を解除する方法

万が一速度制限がかかってしまった場合、どうすれば解除されるのでしょうか。ここでは速度制限を解除する方法をまとめています。

制限が解除されるまで待つ

もっとも単純な方法は制限が解除されるまで待つことです。

速度制限は待てば解除されるので、月末にデータ通信量を使い切った場合や、直近3日間の速度制限にかかった場合は素直に解除されるまで待ちましょう。

データ通信量を追加チャージする

月初めにデータ通信量を使い切ってしまい、翌月までまだまだ時間がある時など、どうしても解除が待てない場合はデータ通信量を追加チャージするという方法もあります。

データ通信量を追加で購入し、利用できるデータ通信量を増やすことができます。

追加チャージは有料オプションとなっています。大手キャリアおよび主要な格安SIMの追加チャージ料は以下の通りです。

・大手キャリア

・主要な格安SIM

追加チャージは便利ですが、割高なので使い過ぎには要注意です。

とくに格安SIMの場合は何度も追加チャージを使うならデータ通信量の多いプランに変更したほうがお得です。

直近3日間の速度制限は追加チャージでは解除されない

追加チャージで速度制限が解除されるのは月間のデータ通信量を使い切った場合に限ります。基本的には直近3日間の速度制限は追加チャージをしても解除されないので注意が必要です。

直近3日間の速度制限については翌日には解除されるので、それまで我慢しましょう。

速度制限にかからないための対策

速度制限にかかると通信速度が非常に遅くなり不便です。月初めにかかると長期間に渡ってスマホでインターネットがしづらくなりますし、だからと言って追加チャージを利用すると余計なお金がかかります。

そのため、出来る限り速度制限にかからないよう、普段から対策を取らないといけません。

速度制限にかからないための対策としては以下のようなことがあげられます。

データ通信量をこまめに確認する

速度制限にかからないためにもっとも大事なのはデータ通信量をこまめに確認することです。

大手キャリア・格安SIMともに専用アプリもしくはマイページから今月どれくらいのデータ通信量を使ったか、あとどれくらいのデータ通信量が残っているのかを簡単に確認できます。

データ通信量をこまめに確認し、少なくなったら動画視聴やアプリのダウンロード、ゲームなど、データ通信量を大量に消費する使い方を控えることが大切です。

自宅に固定回線・無線LAN環境を整える

自宅に固定のインターネット回線および無線LAN環境を整えるのも有効な対策です。

固定のインターネット回線、とくに最近主流となっている光回線には速度制限がありません。

しかも通信速度・安定性ともにスマホの回線よりも上なので、自宅にいる間は固定回線を利用するようにすればデータ通信量を節約できますし、動画やアプリのダウンロードも快適に行えます。

ただし、基本的にスマホは有線接続ができないので、Wi-Fiルーターを購入して無線LAN環境も整える必要があります。固定回線だけを契約しても意味がありません。

無線LAN環境を整え、自宅にいるときはWi-Fiを利用するようにしましょう。

バックグラウンド通信を制限する

スマホ側で出来る設定としてはバックグラウンド通信を制限するという対策があります。バックグラウンド通信とは、アプリを起動していなくても裏で自動的に通信を行うことです。

例えばメールアプリは起動していなくても、メールが届いていないかを確認するためにバックグラウンド通信を行います。

バックグラウンド通信は便利ですが、いつの間にかデータ通信量を消費してしまう恐れがあります。

そのため、不要なアプリについてはバックグラウンド通信を制限し、勝手にデータ通信量を消費するのを防ぎましょう。

iPhoneの場合は「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」からアプリごとにバックグラウンドのオン/オフを切り替えられます。

Androidの場合は「設定」→「アプリ」からバックグラウンド通信をオフにしたアプリを選択し、「データ通信量」をタップします。

そのアプリのデータ通信量が表示されるので、「バックグラウンドデータを制限する」をタップしてオンにするとバックグラウンド通信を制限できます。

もしくは「設定」→「データ使用量」のページの右上のメニューから「バックグラウンドデータを制限する」をタップすることで、一括してバックグラウンド通信を制限できます。

なお、Android端末はメーカーによってカスタマイズされているので、上記の方法とは違う可能性があります。その場合はメーカーに問い合わせるか、取扱説明書を参考にしてください。

バックグラウンド通信の制限はデータ通信量を節約するのに役立ちますが、制限しすぎるとアプリがうまく動かなかったり、メッセージの通知が来なくなったりするので気を付けましょう。

WiMAXやポケットWi-Fiを契約する

データ通信量を節約したいけど、外出先でもインターネットを楽しみたい、という人は別途WiMAXやポケットWi-Fiといったモバイルインターネット回線を契約するのも良いでしょう。

固定回線よりも通信速度や安定性は劣りますが、持ち運びができるモバイルルーターを利用するので、場所を選ばずに高速のインターネットを楽しめます。

またwimaxやポケットWi-Fiを持っていることでノートPCやタブレットなどでも利用することが可能です。

wimaxの中でも特に月額料金が安く契約できるのがBroad WiMAX(月額2726円〜)でおすすめです。

 

公衆無線LANを活用する

あまりお金をかけずに外出先でも無線LANを使いたいという人は公衆無線LANを活用しましょう。

大手キャリアの場合は無料で利用できますし、格安SIMの中にも無料で公衆無線LANが使えるものがいくつかあります。有料の場合でも月額300円程度なので、WiMAXやポケットWi-Fiよりも安いです。

また、中には誰でも無料で使える公衆無線LANもあります。

デメリットとしては使える場所がモバイルインターネットよりは限られること、利用者数が多いと速度が遅くなること、セキュリティ的に問題があることが挙げられます。

とくに誰でも無料で使える公衆無線LANは不特定多数の人が利用するため、セキュリティ的なリスクが高いです。

低速通信に切り替えてデータ通信量を節約する(格安SIMのみ)

格安SIMの中には専用アプリもしくはマイページから任意のタイミングで高速通信と低速通信を切り替えられるものがあります。

言い換えると、あえて速度制限をかけるということです。

なぜこれが速度制限対策になるかというと、低速通信中はデータ通信量を消費しないからです。

つまり、スマホを使わないときや、メールやSNSしか使わないときは低速にしておき、動画再生やゲームの時だけ高速通信に戻すようにすれば、データ通信量を賢く節約できます。

とくに一部の格安SIMでは低速中でも最初の読み込みだけ高速通信が使える「バースト転送」が使えます。

バースト転送があれば低速通信中でもテキスト中心のウェブサイトやSNSくらいであれば問題なく閲覧できます。

通信速度の切り替えとバースト転送は大手キャリアにはない、格安SIMだけの特権です。

これらの機能が使える格安SIMを利用している人は、上手く活用してデータ通信量を節約しましょう。

まとめ

今回はスマホの速度制限について解説しました。

スマホで月間のデータ通信量を越える通信を行う、もしくは直近3日間で一定以上のデータ通信を行うと速度制限がかかります。

速度制限がかかると通信速度が遅くなるため、出来る限り速度制限がかからないようにしないといけません。

スマホを使う際はデータ通信量をこまめに見直し、固定回線やモバイルインターネット、公衆無線LANなどを上手く活用してデータ通信量を節約することを心掛けましょう。